最近、物価の上昇が続いており、その結果として家計のやりくりが大変になってしまう人が増えています。
日常生活や家計において負担が増える一因として、値上げが頻繁に行われていることが挙げられます。
例えば、スーパーやコンビニに行くたびに、商品価格の上昇を目の当たりにしていることでしょう。
このような状況に直面している人々の中には、住宅ローンの支払いが難しくなってしまっている方も多いようです。
ここでは、物価高騰の理由や、住宅ローンの支払いが困難な方に役立つ方法、そして任意売却についても解説します。
住宅ローンやその他の借金の返済、税金の支払いに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
何カ月も連続の物価高騰
2024年4月の発表によれば、2024年3月の消費者物価指数(総合指数)は、基準となる2020年を100として107.2となりました。
この数字は、前月と比較して2.7%上昇したことを意味しています。
また、2023年度の平均総合指数は、同じく2020年を100として106.3となりました。
これは前年度と比較して3.0%上昇したことを示しています。
物価上昇が見られる品目
ここ数年間において、多くの商品やサービスの価格が上昇してきています。
2020年を100とした2024年3月の消費者物価指数によれば、以下の品目の物価が上昇していることがわかります。
<食料> – 魚介類の物価は126.2となっています。
これは、魚介類の価格が2020年に比べて26.2%上昇していることを表しています。
– 乳卵類の物価は120.9で、乳卵類の価格が2020年比で20.9%上昇していることを示しています。
– 果物の物価は122.0となっており、果物の価格が2020年に比べて22.0%上昇しました。
– 菓子類の物価は120.8です。
菓子類の価格は2020年比で20.8%上昇しています。
<光熱・水道> – 電気代の物価は104.4であり、電気代が2020年に比べて4.4%上昇しています。
– ガス代の物価は114.0です。
ガス代は2020年比で14.0%上昇しました。
– 他の光熱(灯油)の物価は141.6で、その価格は2020年に比べて41.6%上昇しています。
– 上下水道料の物価は103.4で、上下水道料が2020年に比べて3.4%上昇しました。
<家具・家事用品> – 家庭用耐久財(電子レンジ、電気炊飯器、ルームエアコンなど)の物価は112.9です。
これは、家庭用耐久財の価格が2020年に比べて12.9%上昇していることを示しています。
– 室内装備品(照明器具、カーペット、カーテンなど)の物価は116.6で、物価が2020年比で16.6%上昇しています。
– 家事雑貨(茶碗、フライパン、電球・ランプなど)の物価は116.6で、家事雑貨の価格が2020年に比べて16.6%上昇しました。
– 家事用消耗品(トイレットペーパー、台所用洗剤、ラップなど)の物価は120.8です。
これは、家事用消耗品の価格が2020年比で20.8%上昇していることを示しています。
物価が高騰している理由
現在、なぜ物価が高騰しているのか説明いたします。
物価が高騰する理由には、主に2つの要因があります。
これは、国際的な問題としても取りざたされています。
円安による輸入コストの増加
円安とは、外貨に対して円の価値が下がることを指します。
円安は、日本と他の国との間に金利差や経済政策の違いが存在する場合に発生すると言われています。
円安によって輸入コストが増えることも、物価上昇の要因の一つです。
例えば、家具メーカーの工場がアメリカから1トンの木材を購入するとします。
この場合、木材の価格を1キログラムあたり12ドルとします。
円安である場合、1ドルが155円だとすると、輸入コストは155 × 12 × 1,000 = 186万円になります。
しかし、円高である場合、1ドルが90円だとすると、輸入コストは90 × 12 × 1,000 = 108万円になります。
つまり、同じ国から同じ量の木材を輸入する場合でも、円安か円高かによって78万円(186万円 – 108万円)も輸入コストが変化するのです。
国際的な原材料価格の上昇
物価が高騰している理由の一つは、国際的な原材料価格の上昇です。
これには世界情勢が影響しています。
2020年、新型コロナウイルスの流行により世界経済は一時的に落ち込みました。
しかし、経済活動が回復すると化石燃料への需要が増加しました。
これにより、供給が需要を追い越すことができず、原材料価格が上昇しました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻も原材料価格の上昇に寄与しています。
欧米諸国であるEUやアメリカは、ロシアからのエネルギー(化石燃料)輸入に依存していました。
しかし、ウクライナ侵攻により、これらの国々はロシアへの依存を減らし、代わりのエネルギー供給源を模索しました。
ところが、新たなエネルギー供給源を確保するまでの間、エネルギー価格が上昇しました。
この状況はアジアにも波及し、日本の原材料価格および物価の上昇につながっています。
以上が、物価高騰の背景として考えられる国際的な原材料価格の上昇の理由です。
生活苦で住宅ローンが払えない時は任意売却
経済的に困窮して住宅ローンの返済が困難な場合、多くの人はまず一般的な方法として、住宅を売却することを考えるでしょう。
しかし、住宅ローンの残債額が査定額よりも高い場合、つまりオーバーローン状態の場合は、一般的な売却は困難です。
しかし、債権者との合意を得て行う不動産の売却、すなわち任意売却であれば、オーバーローンのままでも実現することができます。
任意売却するメリット
任意売却という手続きを選択すると、いくつかのメリットがあります。
まず、差し押さえを回避することができます。
つまり、競売や公売による取り立てを受けずに済むのです。
さらに、任意売却によって得られる売却価格は、競売や公売に比べて高額になることがあります。
つまり、自分で価格を決めることができるため、理想的な金額で売却することが可能です。
また、任意売却は残債を分割で返済することもできます。
つまり、一括で全額を返済する必要はありません。
返済プランを作成し、自分の経済状況に合わせた分割で返済することができます。
これにより、一度に大きな金額を返済する必要がなくなり、経済的な負担を軽減することができます。
さらに、任意売却を選択することで、生活苦による住宅ローンの滞納や任意売却の事実を近隣住民に知られる心配もありません。
競売や公売とは異なり、一定の秘密保持が可能なため、外部の目に触れることなく手続きを進めることができます。
以上のように、任意売却には差し押さえ回避、高い売却価格、分割返済、プライバシー保護といったメリットがあります。
自分の状況に合わせて適切な選択肢として検討することが重要です。
任意売却する際の注意点
任意売却を考える際には、2つのポイントに気をつけましょう。
まず第一に、実績の豊富な業者に依頼することです。
任意売却には、専門的な知識と豊富な経験が必要です。
ですから、あなたの代わりに債権者との交渉を行ってくれる信頼できる業者を選ぶことが大切です。
彼らは、あなたの利益を最大化するために最善の方法を見つけるために努力しますので、安心して任せることができます。
第二に、早めに業者に相談することが重要です。
開札日までの間に業者と相談しないと、自宅が競売・公売にされてしまう可能性があります。
この場合、私財や家財道具も差し押さえられる可能性がありますので、できるだけ早く業者に相談して、適切な対策を立てることが必要です。
業者は迅速に対応してくれるので、困難に立ち向かうための最善の選択です。
あなたの利益を守るためにも、遅くとも開札日の前には業者に相談するようにしましょう。
まとめ
物価高とは、商品やサービス全体の価格が上昇することを指します。
最近では、この物価高によって多くの人々が経済的な困難を抱えています。
買い物や生活費が増えることで、お財布の中身が減ってしまう状況です。
将来的にも物価高や金利の上昇が続く場合、住宅ローンの返済が困難になる可能性があります。
もし返済が遅れたり、支払いができなくなった場合は、早めに任意売却の手続きを検討しましょう。
任意売却とは、自主的に住宅を売却することで、ローンの返済に充てることができます。
この手続きを行えば、銀行や金融機関との債務問題を解決することができるでしょう。
ただし、任意売却は最終手段として考えるべきです。
まずは、返済計画の見直しや追加の収入を得る方法を検討しましょう。
住宅ローンの支払いに困っている場合は、金融機関や専門家に相談することもおすすめです。
彼らはあなたの状況に合わせて解決策を提案してくれるはずです。
最終的には、早めの行動が重要です。
問題を放置することで、より大きな負担が生じる可能性があります。
経済的な困難に直面している場合は、適切なアドバイスを求めることをお勧めします。